笑顔をくれた駅員さん



「それでね、優衣。昨日ちょっと引っかかる事があってね…」





私は、お母さんと電話した後の駅員さんの反応が明らかにいつもと違うかったことを話した。






「それで、どうしたの?って聞いても話をはぐらかされちゃって…何かあるなら私に言ってくれたらいいのに…駅員さんにとって私ってそんなに頼れない存在なのかな…」








「莉子…」







「なんか私ばっかり相談に乗ってもらっちゃって申し訳ないよ」






「それは辛かったね…なんでも話してくれた方がいいのにね…」






「うん…」






胸がぎゅーっと締め付けられる。







ドキドキしている時の痛みとは全然違う。







心がえぐられちゃいそうな痛み。







「自分から聞き出す手もあるけど、それは莉子はしたくないんでしょ?」







さすが優衣だな。





私のことは全部お見通しだ。






「じゃあ、駅員さんが話してくれるのを待つしか無いね…私がいつでも相談乗るからさ!元気出して?」







「うん…!ありがとう、優衣」







「いえいえ。じゃあ放課後パーっと駅前のパンケーキ食べに行こう!」







「そうだねっ」






やっぱり優衣に相談して良かった。





駅員さんが私を頼ってくれないのにはきっと理由がある。






そんな気がした。



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