笑顔をくれた駅員さん



「今日、近くのショッピングモールに行きたいんだけど…いい?」




「もちろん!」




「じゃあ、行こっか」




そう言って駅員さんは駅の改札と逆方向に歩いていく。





「駅員さん?電車に乗るんじゃないの?」




「うん。ショッピングモールは電車で行くより車で行ったほうが近いしね」




…車!?



「駅員さん運転出来るの!?」




思ったことを口にしたらほっぺたをつままれた。




「いででででで」




「俺もう24歳だぞ!大人舐めんなあ~」





「ごめんなしゃいはなして!!」




「アハハ!変な顔だな」





「駅員さんが引っ張るからでしょ!?」





「そうだね。アハハ!」



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