御曹司と恋のかけひき

15話

今回はいつも通りのデート、のはずか、
藤沢さんに強引に連れられ少し変わってしまった。

ランチの後、やってきたのは高級ランジェリーショップ。

店員さんにサイズを測ってもらい、藤沢さんが選んだ下着を付ける、
正直戸惑うが、3つ程渡され、次々試着する、
店員さんが、体にフィットするとお勧めした1つを藤沢さんが購入した。

車に乗り込み、急に抱きしめられる。

今まで、ただ名所巡りして食事していただけで、
こういった事は一度もなかったので、かなり驚く。

「万里香、着ている所を見てみたい」

これって、体の関係を持ちたいって事よね?

付き合って3か月、大人の男女なら普通なのかもしれない。

ただ、抱きしめられて、改めて気づく。

藤沢さんの事はもちろん嫌いでなはい、
ただ、女性とすぐ付き合って別れてきている事を知っている。

なので、自分の事も遊びだと、
本気で好きにならないようブレーキをかけてきた。

食事に連れて行ってもらっても、そのお店を調べたりしなかったのも、
自分の中ではブレーキだったのだ。

「私の事、本気で好き?」

何となく、口をついて出てしまった。

「もちろん本気だよ」

そう言って、背中を撫でられる。

私は藤沢さんの事、好き?

今までかけてきたブレーキは急には解除されない。

「もう少しだけ待って」

私も藤沢さんを抱きしめながら、答える。

本気で好きになれるか考えるから・・・

「分かった」

そういって体を離す。

「急にごめん」

髪を撫でながら、語りかける。

視線を合わせるだけで、今までとは違ってしまった事を悟る。

もう、軽い気持ちで付き合うとかはできない、
このまま関係を続けるか、別れるか、決断しないといけないと。
< 15 / 38 >

この作品をシェア

pagetop