好きになった子は陰陽師になった。ーさくらの血契2ー【完】


(えーと……私の周り、一ミリくらいかな? に、結界を張って……。桜城のおうちの空気を乱さないようにしなくちゃ)
 

霊力の波動の強い真紅は、近づいただけで滅してしまう妖異もある。


鬼人の家の敷地内で、そして恋人の実家で、まさかそんなことをするわけにはいかない。


桜城一族は、妖異に寄ってはいなく、陰陽師の配下でもある。
 

真紅が何をしているのか、黎はわかっているようだ。黙って待ってくれた。


「誠! 美愛! 早く来てちょうだいっ」
 

弥生が先を行って、それに真紅と黎も続いた。

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