キミへ告げる想ひ

2,

そのあと、

二人はしっかりと抱きしめあっていた。

二人とも本当によく似ていた。

「思ったんだけどさ…。
ウチらももっと練習しよう。

たくさん練習して今度の文化祭で優勝して、

みんなをあっと言わせられるようなダンスがしたい。

私ね、二人を見てて自分も頑張らなきゃって思った。

さっきの若菜さんみたいに…」


「それしかないと思うよ。みんなで優勝するしかない。

だよね?」


桂碁はそう言ってみんなに笑いかけた。

「うん」

華がそう言うとみんなも同じように同調していた。
< 152 / 431 >

この作品をシェア

pagetop