狂愛彼氏


ピクピクと私の耳が反応する。


(食べ放題?………っダメダメ!!)


「っそんなので釣られない」

「(後一押しか?)1週間でもいい」

「っ1、週間……?」

「(お、堕ちたな)そ……食べ放題1週間」


ニヤリと疾風が笑う。
絶対に悪びれてないよ、ただ私の機嫌取りじゃない、と分かっていても、1週間の食べ放題はかなりの魅惑的なものだ。


「遥?」


許してくれるよな?と疾風に。私は、誘惑に負けてしまった。


「本当に1週間?」

「あぁ」

「食べ放題?」

「勿論」

「…………今回だけだから」


クスクスと疾風は、了解、と私の手と繋がっている方の手を少し強めた。


私も現金なやつだなぁ、と思いながら頭のなかでは既に沢山のケーキに囲まれた自分を想像している。


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