狂愛彼氏
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目線の先に、二人の女が楽しそうに笑っている。
その姿に酷く嫉妬している自分が嫌になる。
「…………笑ったら?」
「あ?」
「機嫌、悪すぎ」
溜め息混じりに優が言う。
元々誰のせいだよ、と心の中で反論する。
「遥ちゃん、ビクビクしてる」
「………」
「せっかくの遊園地だぞ?楽しませてあげろよ」
「………」
優をチラッと見てから遥に目を戻す。
いつもより洒落込んでいる服は恐らく隣の愛麗のものだろう。
普段は絶対に着ない、否、着させないものだ。
それに、また化粧をしている。
あれだけ化粧は駄目だって言ったのに、見ろ、周りの男どもの視線が遥に向いてるじゃないか。
俺は、小さく舌打ちした。