狂愛彼氏
「ほら、遥っ」
軽くため息をついた私に気付いたのか愛麗は私の手を掴むと、優さんに先に行ってる!!と走り出した。
「あ、愛麗?」
一番人気だというジェットコースターの列に並んで愛麗はため息をついた。
「疾風さんっていつもああなの?」
「…いつもって訳じゃ」
「でも、せっかく何だか笑えばいいのに」
こっちが気が滅入ってくる。
「中々、疾風は機嫌が悪くなったら直らないから」
「普段どうしてるわけ?」
「滅多に機嫌が悪くならないよ」
「まぢ?」
(だから、大変なんだよね)
時々だからこそ機嫌取りに苦労するのだ。
「じゃあどうやって機嫌とるの?」
「……………」
「あれ?」
「………内緒」
この場では答えられないから。私は、詳しく答えず動き出した列に前に歩を進めた。