狂愛彼氏
仲間から視線を受けながら女を自分のバイクに乗せる。
『警察、行くか?』
丁度下賤な糞野郎共も転がっているし、それなりの対応をしてくれるだろうと思う。
『………行かない』
女は首を振った。
『………家はどこだ』
警察に行かなくて安心しつつ、俺はヘルメットを女に渡した。
反射的に受け取った女だが、そのまま返してきた。
『一人で帰れる』
『………無理』
一人で帰したら心配で気になる。
襲われていないか。
だからせめて送る。
――――なんで、俺は気にかけているのだろう。
助けたら助けたでさよならで良いはずなのに。
俺は、女からヘルメットを奪うと強引に被せた。
ガツンと音がしたが無視。