私の恋した誘拐犯【完】
自分がどうするべきなのかが分からなくなっている。



「他の誰かと付き合ってみるってのも、俺はアリだと思うけど」



「他の?」



「キョンタとかどう」



「キョンタって…ないない」



まさかの名前に私は笑いながら首を振った。



キョンタと付き合うなんて考えられない。



「じゃあ」



たくちゃんが私を振り向くと、少しだけ強い風が吹いて。



「俺は?」



2人の髪を



なびかせていく。
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