私の恋した誘拐犯【完】
「うわまじあれ綾瀬なの?まじかー、え、まじ?キョンタ見てる?」



「や、もう何回目だよそのリアクション。俺も見てるから安心して」



キュッキュッとシューズの音が響き渡る体育館。



今はたくちゃんの部活を見学しているところ。



莉奈が興奮してしまうのも仕方ない。



だって今目の前でプレーするたくちゃんの姿は、たくちゃんかと疑うほどにかっこいいのだから。



「ねぇちぃ見てる?見てるよね?やばくない?綾瀬やばくない?惚れそう」



「ちょ、莉奈…分かったから落ち着いて」



興奮気味の莉奈を落ち着かせ、たくちゃんの姿を追いかける。



昨日も洋くんのことでまた落ち込んでしまったけれど、次の日にまで持ち込むのはもうやめた。
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