私の恋した誘拐犯【完】
ふふん、と笑う洋くんに何も言い返せず口を結んだ。



「あ、それとも俺がいると拓巳くんとイチャイチャできない?」



「な、何言ってんのやめてよ…」



「あーあ、彼氏の話しもしてくれないなんてお父さん悲「やめてってば…!!」



洋くんの言葉を遮って、つい大きな声を出してしまった。



洋くんがビックリしたような顔で私を見ている。



「ご、ごめん洋くん…」



違うのに



私はたくちゃんと付き合ってるのに



ほんとは、たくちゃんのことをもっと自慢するべきなのに。
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