ドラゴンの血を引く騎士は静かに暮らしたい

魔法師団団長アルセイド&副師団長アルヴィート

「ねぇ、セイ聞いた? ドミレスタの交代したアホ坊皇帝がリオレルを落とした挙句にカルバインとナジェントにも進行中ナジェントは8割落ちてて、現在その勢いのままシルベスタに向かってる」


そう軽い口調で重たいことをサラっと言うのは双子の弟アルヴィート


「あぁ、うちの密偵部隊から報告は来てるよヴィー。そしてアマンダ姉上からラグーンに援軍要請出して、竜騎士団が団長が率いて前線に本日午後には到着」

俺の持つ情報を話せばヴィーは少し驚いた顔をする。

「お! あのガルドウィンが直接出てくるなんて珍しいな」


「そうだな。短期決戦決め込むつもりで来たんだろう。ガルドウィンが出てくるなら、今回の小競り合いは明日には決着がつく」

そういうアルに

「姉上の所の魔法騎士団と竜騎士団が出れば、俺らは第2のセリの部隊だけ後方支援で控えてれば問題ないな。監督責任として今回は俺が現場についていくよ」



そう軽やかに答えたヴィーに

「あぁ、それで構わない。だが、お前調子に乗って後方からやり過ぎるなよ」

「それくらい分かってるって」


そう言うが早いか準備のために鼻歌歌いながら執務室から出ていくヴィーを見送った。


王都に残る事にはしたが、如何せんこれで良かったのか悩ましいと感じているアルセイド。

双子だが似ているのは外見のみ。
アルセイドは真面目で固いが、アルヴィートはちゃらんぽらんな上に調子乗りである。


このシルベスタ王族兄弟の中での国王陛下に次いで常識人のアルセイドは、事後処理を考えてため息をついた。


ことがセリに及べば兄弟全員で守る所存だが、如何せん国王である兄と自分以外は大暴走をかますので止めたり被害を抑える方に回らざる負えない。

ジェラルド2世と共にアルセイドは常識人であるが故に苦労する苦労人であった。
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