ドラゴンの血を引く騎士は静かに暮らしたい
そう、魔法師団の副師団長である今回来ている双子の弟アルヴィートは攻撃魔法が得意。
なので、ドカンとやるのは得意だし魔力もセリ同様に多いのだが繊細な調整といったことには不向きなのだ。

「そうね……。こういうのは留守番してるセイの方が得意よね。今回は大きめの魔法障壁メインで来てもらったからヴィーでも良かっただけだわ」

ため息交じりに、アマリアが呟けばイソルガも同意している。

「それに、このままだと黒幕の魔はここに来ると思うのよ」

セリが言うと、その場がシーンと静まり返りアマリアはセリに尋ねた。

「セリ、どういうことか説明してくれる?」

アマリアにセリは言った。

「ここまで順調に来ていたけれど、ここでドミレスタは立ち止ったし侵攻が容易ではないことは伝わったと思うの。こっちは魔法騎士も竜騎士もいて、魔法師の数も多い。通常の騎士では相手として難しい」

その説明を聞くシルベスターの騎士もラグーンの竜騎士も同意を示す。

「でも、黒幕としてはこの侵攻を止めたくないし成功させたい。でも駒では無理なら自分が出るしかなくなると思うの。そして、魔は結構自由が利くと思うのよね。だから、この事態を察知したならあっという間にここに来ると思う」

そう、セリが説明を終えるころには騎士も竜も場の空気の変化を敏感に察知していた。

「セリの予測が早くも実現ってことね……。総員、戦闘に備えよ!」

アマリアの声が響いたところで、上空から突如現れた少年のような格好の存在はニタリと笑ってこう言った。

「邪魔だなぁ。僕は僕の自由になる世界が欲しいんだよ。君たち、邪魔だよねぇ……」

そう、まさしく自分勝手で理不尽極まりない。
そんな存在がやってきたのだった。
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