車にいるモノ
車にいるモノ
お店の掃除が終わり、そろそろ帰る時間が近づいた私は溜息を吐いた。

「あら、溜息なんてついてどうしたの?」

そんな私を見て、看板をお店に戻したママが訪ねてきた。

「帰りたくないのよ」
「彼氏さんと喧嘩したの?」
「違うわ」
「それならどうして?」
「…車に行くのが嫌なのよ」
「何かあったの?」
「私の車、出るみたいなの」
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