また内緒の話




「内緒にしててごめんなさい
でも、私もこの話をするの本当はすごく怖くて不安なんだよね
大事な友達が私の記憶の中から消えていくのが怖い」




来那が2人に真剣な眼差しを送りながら言うと







2人は深く頷いて




まずはまもりが言った




「私達、大学からの付き合いだけど
来那の雰囲気めっちゃ好きだし
思い出がなくなっても一緒に居れるなら居ようよ」



そして柑奈も




「うん、来那になんかあったらむしろ手助けしたいな」




2人はやはりいい奴らだった




「ありがと……泣きそう…」



来那は口を押さえて眉間にしわを寄せた




前にも言った通り




来那の記憶には、来那を大事にしてくれる人しかいないよ




だから来那も今いる人たちを大事にしないといけないな














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