また内緒の話





次の日





俺は心配すぎて朝来那に電話をする





ワンコールもしたら来那は電話に出てくれる




「来那?起きてるか?」



『うん、起きてるよ?どうしたの?』



「ちょっと心配でさ、
昨日のことまだ思い出せないの?」



『昨日のことって?』




………覚えてない…?





「病院行ったの覚えてる?」











『え?病院行ったのって海行く前の時だよね?』








「……違うよ」









俺はなぜか1人で恐怖に堕ちていた







「昨日何してたか覚えてる?」






俺は声が震えていた





これ以上何も変わって欲しくなくて





でも来那は御構い無しに言う








『昨日って何してたっけ?』







「………ま、まあいいや
今日も学校だろ?
ちょっと心配で電話しただけだから」



『なんで心配なの?』




「いや?なんでもない」






また俺は誤魔化してしまった





それが俺と来那を苦しめてるとも知らずに













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