また内緒の話






『もしもし?』








ズキンっ!!







俺は心臓を撃ち抜かれたような衝撃を食らう








来那の声じゃない……






「だ、誰だ!?ふざけんなよ!来那をどこにやった!?」






女の人の声だったが来那の声ではない







……誘拐?





『律でしょ?覚えてる?』






……へ?





「……誰?」








『詩穂だよ』






詩穂!?





「詩穂だって!?
詩穂が来那を誘拐したのか!?」






『はあ?何言ってんの?
律の彼女が倒れてたからあたしが助けたんだよ?
4丁目の公園わかる?そこにいるから早く来てもらえる?
ケータイのパスワードも覚えてないって言って大変なんだから!』




怒鳴るように詩穂は俺に訴える





え?え?





どういうことだ?



詩穂は電話を切る




とりあえず俺は言われるがまま




4丁目の公園って俺が来那にこくったとこだよな?













< 138 / 173 >

この作品をシェア

pagetop