また内緒の話
来那は少し固まる
何も言わない来那に俺は続けて言う
「彼氏いたことないって言ってたよな?
別にいてもいなくてもいいんだけど
内緒って何?」
あまり怒りたくはないけど
怒りを抑えることは出来なかった
「内緒にされる気持ちって考えたことある?
覚えてないだけって言われて俺が何もないって勝手に思ってただけかもしれないけど
俺は来那を信じてたよ、
でも裏切られた気分になってる」
俺は思ってる事を真っ直ぐに言う
でも来那は話そうとしない
「頼むからなんか言ってくれよ…
俺に内緒の話ってなんなんだよ!」
怒鳴るように来那に言う
来那は
泣きながら重たい口を開いた