また内緒の話
居酒屋だけど喫煙席がないというかなり珍しい居酒屋だ
だから喫煙所の席に座り舞衣の友達もタバコに火をつける
話したことはあるけどそんなに仲良くない
けど俺はあえて気まずい雰囲気にならないように話しかけてみた
「どーもー」
俺はニコッと笑いながら隣に座る
「はーーい」
舞衣の友達は明るめのアッシュのロングヘアーで巻き髪が特徴的だ
隣に座ると香水のいい匂いがする
綺麗系の彼女だけどタバコを吸ってるのは意外だった
なんとも思わないように意識を傾けて話しかける
「あれ?名前なんだっけ?」
「えーー覚えてないの?
詩穂『しほ』だよー」
あーー思い出した
去年の年末に俺が酔っ払いすぎて車で送ってってくれたのが詩穂だった
「去年の年末ありがとね!
まじ助かったよー」
「全然?あの後大丈夫だった?」
「一応ね、次の日二日酔いだったけど」
「だよねーー!
今日は飲みすぎないように気をつけなよ?」
と言って詩穂はタバコの火を消す