また内緒の話





俺は少し楽になり自分で歩けるくらいにまでなった




そしてお店を出る



すると





「……待ってぇ」



と1人だけ動かないやつが居た




「りつぅー」




俺を呼んでいるのは詩穂だった





「おいおい大丈夫か?」



店の外をすぐ出たところで膝をついている詩穂の腕を持つ



酔ってる人を介護すると酔いが覚めるというありがちなパターン



他の奴らは気にもしないで先に行く



待つってことを知らねーのかよ




「とりあえず捕まって」



俺の腕を両手で持ってフラフラと歩く詩穂




これは舞衣に送ってもらうしかないな






肝心の舞衣がいないけど




しばらくは俺が介護するしかないなー









と思い詩穂と一緒に歩いてる時だった











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