また内緒の話
しばらくすると
家の玄関が開く音がする
すると来那は
「あ、お兄ちゃん帰ってきたかも」
と立ち上がって部屋のドアを開けた
ついに来たかお兄さん……
俺は恐る恐る来那の後ろに立つ
「お兄ちゃんおかえり」
「うん、ただいま」
ドアの向こうには来那のお兄さんがいた
俺は慌てて頭を下げて
「どどど、どうも!
あ、あの!来那さんとお付き合いさせていただいてます
吉見律と申します!」
俺が言うと来那のお兄さんは
「おぉー!君が律君ね!
話は来那から聞いてるよ
てか俺今邪魔じゃない?
飯作るから待っててよ」
お兄さんは俺の肩をポンと叩き
「来那、悪いけど上着掛けといて?」
「うん」
お兄さんは来那とは違ってかなり明るい性格をしてそうだ
来那が暗いとかじゃないけど
本当に兄妹なのかわからないくらい性格は似てないな