また内緒の話




「りつ、待ってて」



「うん」




来那は部屋を出る





奥から来那とお兄さんが話してる声が聞こえる



なんか悪いこと話したりしてないかな?



なんてネガティブなことを考える



笑い声も聞こえるけどなんだろう…



気になるな



しばらくすると




「おまたせー」




来那が部屋に入ってくる



「おう」



「お兄ちゃんご飯作るから
こっちきてー」



「へ?」



来那に手を引かれてリビングに連れてかれる



すると



「やっほー律君!
今から料理を作るからね」





明るく俺に声をかけるお兄さん



いまからなんだ



「律君はお米炊ける?」


とお兄さんに言われ



「あ、はい、一応」



俺は答える




「よーし、じゃあ炊こう!
こいつ、すぐ忘れるからお米炊けないんだよー」



お兄さんは容赦なく来那をディスる




けど来那も嫌な顔をしていない



普段からこうなのか??




「じゃあいつも通り盛り付けるから
後はお兄ちゃんよろしくね」



「あいよー!
任せとけー!!」



お兄さんは手際良く食材を出して調理し始めた



色々と激しいなこの人









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