溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
朝食を作る時間がなく食べそこなった私たちは、途中のパン屋さんで簡単な朝食をとることにした。


「澪、そのチーズのパン取って」

「はい」


彼に言われたパンを差し出すと、伸びてきた彼の手と触れてしまい、それだけでドキッとしてしまう。
これってやっぱり恋なのかな……。

ドギマギしながら食べ終わり、アルカンシエルに向かった。


「中野さんが来てるらしいから、顔出してから行くよ」

「わかりました」


駐車場で大成さんと別れ、更衣室で着替えをしていると百花がやってきた。
そういえば百花は大成さんの顔を見ている。どうしよう……。


「澪、おはよ」

「おはよ。百花、ちょっと……」


私は百花を連れ出し、人気のない廊下へと足を進めた。


「なに、どうしたの?」

「あのね、今日、新しいハウスキーパーが来るんだけど……」


それが大成さんだと話すと、目が飛び出んばかりに驚いている。


「え、あの人がトイレ掃除するの?」

「うん、そうみたい」

「そうみたいって、彼なんでしょ?」
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