溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
いけない。
彼の仕事に対する強い覚悟と私への愛を感じられて、胸がいっぱいで泣いてしまいそうだ。

うつむいて涙をこらえていると、彼が私の前にやって来た。


「西條さん、本当にお世話になりました。あなたの仕事に対する姿勢は、私の目を覚ましてくれました」


頭を下げる大成さんに驚く。


「私は、なにも……」


頭なんか下げないで。
私はあなたに何度助けられたかわからない。
お礼を言わなければならないのは、私のほう。


「必ず、成功します」


キッパリと私に宣言した彼の瞳に宿る情熱の炎が見えた気がした。



仕事で大成さんに会えなくなると、彼と一緒に過ごす時間が極端に減ってしまった。

中野さんと同じように一日中走り回っている様子の彼は、遅くなっても夕食はできる限り一緒に食べてくれた。


「大成さん、疲れてないですか?」

「大丈夫さ、これくらい」


目の下にクマを作っている彼は、私との未来を信じて走ってくれている。
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