溺甘スイートルーム~ホテル御曹司の独占愛~
今日は会議が長引くので夕飯はいらない、先に寝てろと連絡があった。
だけど、大成さんが頑張っているのに私だけが寝るなんてできない。


「ごめんな。最近ずっとひとりだな」

「なにが?」

「一緒に飯食えなくて、ごめん」


ここ五日ほど連続で、接待があったり社内会議に弁当が出たりで、夕食をともにできなかった。
こんなことは、私がここに転がり込んでから初めてのことだった。


「大丈夫です。今は大切な時期だもの」


大成さんが私を大切にしてくれていることは、十分すぎるほどわかっている。
だから、大丈夫。


「いや、ホントは俺が澪不足」

「えっ……」


大成さんの照れくさいような言葉は、私の寂しさを紛らわせてくれる。
私を腕の中に誘った彼は、「ごめん」ともう一度謝った。


「疲れたでしょ? お風呂、入れてきますね」


きっと明日も早いだろう。
せめてお風呂でリラックスしてほしい。

浴室から戻ると、大成さんはなにやら書類を手にしている。
まだ仕事が残っているんだと思ったら……。
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