降りやまない雪は、君の心に似てる。


美瑛駅前からの道北バス。ひとりでバスに乗るのは初めてだけど、不思議と怖さはなかった。


「ひとりかい?どこまで行くの?」

運転手の人に優しく聞かれた。


どこまで……。運賃表とともに書かれている停留所の名前。それを確認して、最初に惹かれたのは……。


「白金青い池入口」

今よりももっと小さい時に行ったことがある場所。

すごく綺麗な池の色をしていて、それから大樹と青い池の絵ばかりを書いていたぐらい印象に残っている。

私は運転手さんに近い場所に座った。


乗り込んでくる大人たちがみんな親切で、どうやら小学生ひとりでバスに乗っていることが心配らしい。

それでもバスはどんどん進んでいく。

窓から見える景色が知らない場所へと変わって、不安よりも何故だか安心した。

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