あたしはモデル。【完】
「………。」
確かに、カーディガンはボロボロになっている。
でも、カーディガンがあったことが嬉しくて。
拓夢が取ってくれたことが嬉しくて。
「大切なものなんです。」
必死に、涙を堪える。
さっきの私は周りが見えなくなるくらい必死だった。
その結果モデルという立場を忘れ危険なことをしてしまうくらい、必死だった。
モデルとして、最低だけど、それでも見つけたかった。
カーディガンのポケットを探る。
その瞬間、カーディガンに顔を押さえつけて、静かに泣いた。
メモ、あった。