私はそんなに可哀想ですか?
やがて3時のおやつの時間になり、明子ちゃんが作ったクッキーを皆んなで食べる。これも美味しかった。

明子ちゃんが入れてくれたコーヒーを飲みながら庭で遊ぶ子供達を眺める。一様に笑顔だが、最初から笑顔じゃなかった事を俺は知っている。

子供にとって親の存在は思っている以上に大きい。今、この子達が笑っていられるのは川北先生の努力の賜物である。

俺自身、川北先生に救われた。

飲み終わったカップを皿に置くと、明子ちゃんはお盆に乗せて立ち上がり台所へと向かった。

ガシャン!!

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