私はそんなに可哀想ですか?
クラスの面々を思い出してみたが、半分程しか顔を思い出せなかった。さらに、その顔を思い出せた中の半分程は名前を思い出せなかった。

顔と名前を覚えている中にほんの少し会ってみたいと思う女の子がいる、月並みだが俺が高校3年間片想いをし続けた女の子。

何処にでも居る学校のマドンナ的存在だった子だ。クラスの男子の半分は彼女に恋をしていたんではないだろうか。

今思えば美人ではあったが際立って美人とゆうわけではなかった、勉強も出来る方ではあったが秀才とゆうわけではなかったと思う。

ただ、彼女は明るかった。

いつも周りには人と笑いが絶えない子だった。人生楽しまなければ損だ、そんな言葉を体現しているかのようで俺はいつも彼女を見ていた。

言葉を交わした記憶は殆ど無い。きっと彼女は俺の事を覚えてすらないだろう。

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