芸人
第13章 解散
新宿の街をさまよい歩いた。行き先を考えず、ひたすら歩いた。
片手には、バーボンの瓶を持ち、ラッパ呑みで、
もう芸人なんてどうでもいい。
今、順子がいないのに・・・・・・・芸人をやっている意味が無くなった。
何日も呑み続けた。飲んで忘れたかった。
朝まで飲んで、酔ったいきよいで、楽屋に入り、出番前まで寝て
出番が、終わって、また朝まで飲み続けた。
でも相棒のデンさんは、わかっていても何も言わなかった。
いつか元に、戻ってくれると、信じていた。

「飲む 打つ 買う」

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