天神学園の奇妙な案件
「は?」

蒲公英が口にした言葉を、龍一郎も口にする。

「蒲公英…いつミルトゥワから戻ったん?」

「は?」

もう一度、今度は首傾げ付きで言う蒲公英。

「ティーダは元気してるんかよ。天神じゃあリュートが派手にやってっからなあ…」

そう言って冷蔵庫からミネラルウオーターを取り出して飲む龍一郎。

「で、すず知らね?ミルトゥワの勇者の嫁さんに朝飯任せて、何やってんだアイツ…ベルはまだ寝てるか?」

「あのさ、兄ちゃん」

「ん?」

冷蔵庫をパタンと閉じた龍一郎に。

「何言ってんの?また昨夜ゲームやり過ぎた?」

蒲公英は怪訝な顔をした。

< 3 / 470 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop