優しい魔女は嘘をつく


「それなら、店の名前教えるから、携帯の地図使って検索してみ。すぐ出てくるから」



「で、どこですか?」




堂本くんがポケットからスマホを取りだし、検索アプリの画面に切り替える。





「えっとなぁ、確か……」




そして次に先生が口にしたお店の名前は、前に私が行ったことがあったケーキ屋さんの名前だった。



だから、私は思わず「あ!」と声を漏らしてしまった。





途端に、私の声に驚いて振り向いた堂本くん。



堂本くんはしばらくこちらを見て、口をパクパクさせてから言った。




「お、前……なんで…………」




しまった、と思った時には遅かった。



堂本くんの表情が、みるみるうちにだんだん険しくなっていく。
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