優しい魔女は嘘をつく

だってお前、自分の机にこんなこと書くなよ。書くなら、俺の机にしろよ。



俺に見てほしかったんだろ。見つけられなかったらどうするんだよ。



それにこれ、他のヤツが見たらどうすんの?俺、噂になるんだけど。



ていうか、寒いところで書くなよな。風邪引いたらどうするんだよ。




ったく、そういうところが、本当……。








『俺も好きなんだよ、バカ……』






積もる想いが、吐息と共に溢れた。




俺が最初に自分の気持ちを言えば、一度ぐらい手を繋ぐフリとかできたんじゃねぇの。




それに、朝早く来てたのだって、お前と話したかったからなんだ、って。




……言えばお前、喜んだだろ。


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