やっぱり、あなたが好き





それから、何時間経っただろう。





机に俯していたら、ポツポツ、と窓を叩く小さな音が聞こえた。






「あ…」







雨、だ。



あなたが大好きな、雨。







灰色雲が青空を飲み込んで、激しく雨を降らす。





今あなたがいたら、きっと外に飛び出して喜ぶんだろうね。



そして、私はあなたに傘を差し伸べて、一緒に見上げるんだ。




あなたが雨を好きな理由を。






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