きみは風のようだった


それでみんなはまだ部活に出てるけど、


私にはもうそんな体力きっとない。




走っても後輩に負ける気しかしない。





みんなには用事だとか色々理由つけて断ってるけど、怪しまれるのも時間の問題。







「そらさ、本当に話さないの?」



「なにを?」






本当はわかってる。病気のことでしょ。








「体のこと。」






「うん、話さないよ。」







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