きみは風のようだった




「もうこっちには戻ってこないの?」








「うん。戻らない。」






「そんな…。」







「みんな…陸上これからも頑張ってね。」







そろそろ体がやばい。倒れてしまう前にみんなと別れないと。






「そんな!!!」






「そら…」






星志は何も言わない。





私と目も合わせない。





そりゃそうだよね。あんなにひどいこと言ったんだから。







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