喫茶店の彼女


「…千紗さん、好きだよ」


「…直樹くん、好きだよ」


「……へへっ、帰ろっか」


「うん、そうだね」


初めて繋いだ手は、春の日差しのようにとても暖かい。
空に伸びる夜桜も、俺達を祝福するように優しくなびいている。


お互いのことを想って贈ったプレゼントは、
繋がれた手とは反対に、大切に握られていた────。


☕︎END☕︎

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