政略結婚はせつない恋の予感⁉︎

「……彩乃さん?」

七海ちゃんに声をかけられて、ハッと我に返る。
あぁ、また、ぼんやりしていた。

「……きっかけはお見合いでも、彩乃さんは今、とってもしあわせですよね?」

七海ちゃんがうらやましそうに、わたしを見る。彼女の視線の先には、わたしの左手薬指があった。


……わたしのピヴォワンヌが輝いている。

< 125 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop