政略結婚はせつない恋の予感⁉︎

「ビバ」った効果で心が開放されたのか(?)
わたしは今までの経緯をすっかり誓子さんにしゃべっていた。

誓子さんは、

「えっ、副社長が彩乃のベッドに十九歳の女の子を連れ込んだのっ!?……っていうか、副社長ってロリコン!?」

とか、

「えっ、今度来たクールなイケメンの社外取締役って、彩乃の初カレの元カレ!?……っていうか、彩乃の初キスとか初エッチって超早くないっ!?」

とか、さまざまな感想を述べ、

海洋との「最中」で失踪するようにマンションから飛び出してきた(くだり)では、

「うわーっ、彩乃、ひっど~いっ、鬼畜ぅ~。
社外取締役、絶対、トラウマになるよぉ」

と同情しながらも、お腹を抱えて笑っていたが、

「……彩乃がだれにも相談できなかった気持ち、わかるよ。わたしもそうだから。
『お嬢さま』って周りになんでも洗いざらい言えないよねぇ……」

最終的には、オーパス・ワンをお湯割りした焼酎のようにすすりながら、しみじみと語っていた。

この人とこんな思わぬ共通項があったとは。
……あぁ、そうか。
だから、この人はケンちゃんとのことでホスト遊びにハマったんだな。

「ビバ!オーパス・ワン!!」

突然、誓子さんがグラスを掲げて讃える。
もしかして、酔っ払ってる?

……でも、いいや。
わたしもグラスを掲げておこう。

今まで、だれにも言えなかったことを言えた記念だ。

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