政略結婚はせつない恋の予感⁉︎

「回復」した将吾さんは、今度はわざと「途中」までしか挿れなかった。

「……彩乃、思いっきり締めてみろ」

別に意図的に締めているわけではなくて、カラダが勝手にそうするのだが、ぐいぐい締めてるみたいで、将吾さんが顔を(しか)めている。

時折、彼がわたしにくちづけたり、胸をまさぐったりしたが、そうするとますます締まるみたいだ。

……でも、さすがに限界がある。

それに、なにより、わたしが「中途半端」はイヤだった。将吾さんにしっかり奥まで満たしてほしかった。

焦れる欲望で潤んだ瞳を、彼に向ける。

すると、将吾さんがわたしの片足を肩に乗せて、脚を大きく広げた。
そのとたん、わたしの締める力がふわっと緩んだのが、わかった。

と、同時に、ぐっと将吾さんが腰を押し出し、一番奥まで突いてきた。


……わたしのカラダに雷が落ちた、と思った。

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