政略結婚はせつない恋の予感⁉︎
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……わたしは微睡(まどろ)みから目覚めた。

カーテンのない窓からは、真昼の日差しが容赦なく降り注ぐ。最上階だから、(まぶ)しさが半端ない。

わたしは、将吾の腕の中から離れて、起き上がろうとする。

「……どうした?」

色素の薄いカフェ・オ・レ色の瞳を持つ彼は、手をかざして陰をつくる。

「『最期の一回だけ』が終わったから」

ほんとは二回だったけど、一回めは不本意だっただろうからサービスだ。

「……はぁ!?」

将吾の片眉がぐいっ、と上がった。

「だって、わたしたちは破談になったじゃん」

「……おれたちは、いつ破談になったんだ?」

将吾の顔がすっごく険しくなる。

「わたしは昨夜、あなたのお母さまに言ったわよ。あなたは今朝、うちに言いに行ったんじゃないの?」

……なによ、今さら。

「おまえは昨夜、うちのおふくろと日本酒を浴びるほど呑んだんだってな?
あれだけ、日本酒には気をつけろ、って言ったのに……そのせいだ」

……日本酒のせい、ですって?

「それに、今朝おまえの家に行ったのは『彩乃をマリッジブルーにさせて申し訳ない』って謝りに行ったんだ。だれが破談なんかするか、バカ」

……ま、マリッジブルー、ですって!?

わたしは、がばっと半身を起こした。


「ちょ…ちょっと、待ってよっ!
そもそも、将吾がわかばちゃんとわたしのベッドにいたからでしょ!?
わかばちゃんとは、いったい、どうなってんのよっ!? ちゃんと、説明しなさいよっ!!」

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