SWEET†BOYS
ぐんぐん坂を登ってく。

そして見えてきた西野宮学園。


あたしは何となく学校まで走ることにした。


中学の頃は陸上部だったのに最近走ってなかったなぁ~…


そんな事を思いながら、あたしは全力疾走した。




―――――――

――――


「おはよっ!」


学園について、一番始めに話しかけてきたのは親友の市原 美月。


「おはよっ」


笑顔で返す。

美月は、高校に入ってから初めてできた友達。


姉御肌で、キレイな女の子。


「柚姫は今日も元気だなぁ!」


あたしの肩をバシバシ叩きながら言う美月。


「痛いよー…でもありがとっ!…ってギャーッ」


美月がイキナリ抱きついてくる。


「いいじゃんよぉ~!」


「なんかココに変な子いまーすっ(笑)」



冗談でそんな事を言い合える、温かい時間が好き。




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