ペンダント~夢からわかる過去の真実~




ねぇ、先生、答えてよ!ねぇ!


私はどこへ行くの?ここへずっといちゃいけないの?


ここから離れたくないよ....!



気付いたら私の体は湯気のようになっていて、いまにも消えそうだった。


私はずっとここにいたい。それは、叶わないの....?


「___ちゃん」


弥生先生が私のことを呼んだ。


涙でぐちゃぐちゃになった顔で弥生先生を見つめた。


「ここよりも暖かくて安心できる場所が待っているはずだから」


や、やだ....。行かないで。ねぇ、そばにいて....
先生!!


「...向こうへ行ったらここのことはもう、忘れてね」


「いやだぁぁあぁぁあぁぁ!!!」


弥生先生の最後の言葉を聞いて




私は湯気となってその場から消えた_____。


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