ペンダント~夢からわかる過去の真実~
「....花乃は、今は知らなくていい」
これを聞いた瞬間、私の怒りは爆発した。
「どうして?どうしてそんなこというの?自分のことなのに!!」
もう、いやだ。いやなんだ。自分を知らないのが。自分を知らないのが怖いんだ。
「ごめんなさい、花乃。私の口からは...言えない」
「どういうこと?」
「花乃はまだ知らないことが多すぎると思うの。だからあともう少し待っていて....」
それだけ言ってお母さんは黙ってしまった。
このあとどれだけ私が質問しようとも、なんの答えも返ってこなかった____。