Past Life 〜生まれ変わりだとしても〜
恵子の言葉に耳を貸さぬまま学校に到着した。
不満顔の恵子をよそに席に着く。
待ちに待った瞬間まであと少しである。

ワクワクしながら待っていると、教室に山本先生が入ってきた。
ふと先生と目が合う。
すると、先生は申し訳なさそうに頭をかいた。

(いったいどうしたのかな……?)

博紀はその意図が分からなかった。
そして山本先生のその動作に疑問を抱いたまま、ホームルームは終わりを告るのだった。
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