十五歳。
私は自分で言うのもなんだが、


顔は学年でも三位に入るほど


可愛いと言われていた。




そして地味にプライドが高かった。




夏休みにもなって


彼氏がいないのは


私のプライドが許さなかった。




入学してから


告白されることは


無いこともなかったが


どれも冴えない奴ばっかだった。



だが、


ちょうどよく、彼が現れた。



決して好きではなかった。



ただ、


自分のプライドを


傷つけないために付き合った




偽装恋愛だった。
< 3 / 5 >

この作品をシェア

pagetop