私を救ってくれたのは君でした。【完】
出会いは突然に、、。
『めっちゃかわいいね!
名前はー?
俺と遊ばない?』

耳にピアスをしているチャラ男としか言いようがないやつだったけど、イケメンだしまぁいいかと誘いに乗った。

『莉乃だよ。
ホテル代は払ってね。』

『おっけー。』

肩を抱かれてホテルに向かう。

前から寂しくなったらホテル街で見つけたそこそこ顔が整ってる男とヤっていたし、別に初めてのことではない。

『おい。待てよ。』

低くてすごく響く声だった。


男が振り向いた瞬間、骨が折れたような鈍い音と同時に男が倒れた。


振り返ると芸能人と間違えそうなぐらい綺麗な顔の男がいた。

『お前、何してんの?』

『いや、それこっちのセリフなんだけど。
なんで殴ったの?』

『今から何しようとしてたんだよ。
こんな男どうでもいいだろ。』

今から何しようとしてたかなんて赤の他人に言う必要はない。

むしろ殴った理由の方が気になるんだけど、、、

黙ってたら私の手を無理やり掴んでホテルへ入った。
< 6 / 28 >

この作品をシェア

pagetop