独り占めしても、いいですか?
「透、ありがとっ!

私は大丈夫だから、先生のところに…」



「うっ…ふぁあ…

んー、何ー?何事ー?」



突然聞いたことのない声がして、奥のベッドのカーテンがシャッと開いた。



中にいたのは女の子。



スリッパを履いて、私達の方に近寄ってくる。



スリッパの色が青だから、きっと私達と同じ1年生。



その子は眠そうな顔をしてるけど、反して私は驚きが隠せない。



「…えっ⁉︎

あっ、えっと、起こしちゃってごめんなさいっ…!」



・・・?



あれ…?



この子、ホームルームは…?



「んー?別にいーよー。

それより揉めてたみたいだけど?

大丈夫なの?」



そう言ってその子は凛と透に目を向ける。



まずい…!



本人達でない私ですらその危機を悟った。



「心配してくれてありがとう。

もう大丈夫だ」



透が最高級のアイドルスマイル。



「起こしちまってごめんな?

よかったらクラスまで送るぜ!」



凛がその子に手を差し出した。



ふ、2人とも…すごい。



普段の2人なら、絶対こんなことしないのに。



きっと、仲悪いって知られたら困るから、いつも以上に熱が入ってるんだ。


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