独り占めしても、いいですか?
グウゥ…



私のお腹が鳴いた。



お腹空き過ぎて限界きてる。



恥ずかしくなって、パッと辺りを見渡したけど、幸いにも昼休みの校門付近には誰も…



「あはは〜、すごいお腹の音〜」



いた。



すぐに顔に熱が集まる。



恥ずかしい…



声のした方に顔を向けると、校門の外に知らない男の子が…



……いや、見覚えのある男の子がいた。



ペコっと頭を下げてゆっくり近づいていく。



顔が鮮明になってくればくるほど記憶がはっきり呼び起こされてきて…



「あなたは…確か、西原…翼…君?」



文化祭のミスターコン。



秀ちゃんと優ちゃんを押しのけてファイナルステージにまで進出したダークホース。



結果は3位に終わったけど…



会場中を驚かせた人物。



ゆるゆるで天然っぽい雰囲気で、周りにお花が飛んでそうな感じの男の子。



あの時の男の子が、そこにいた。


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